2016年4月14日の夜、熊本地方で最大震度7の地震が起きました。
今回の地震は本震の時間が短めかつ大きな縦揺れがなかったことから
津波などの二次災害は最小限で済んでいますが、
余震が続くことで半壊の建物や崖が崩れる恐れがあり
未だ予断を許さない状況となっております。
私は地震直後からTwitterやNHKでの放送で情報を収集していました。
中でもTwitterでの震災に対する備えには、
経験者だからこそわかる「気付き」がありましたので、
自身の備えのためにもまとめておきたいと思います。
震災が起こる前にできること
災害時の持ち物はまとめておく
貴重品はもちろん必要です。
食料品や飲料水・毛布ならば避難所での供給でまかなえる場合があります。
それよりも重要になるのが避難所では供給できない
ベビー用品や衛生用品(歯ブラシ・生理用品・簡易トイレ・ビニール袋など)、
各種ツール(缶切り・ナイフ・ガムテープなど)、照明(懐中電灯やろうそくなど)、雨具です。
特に衛生用品は避難初期の衛生環境が整わない野外での生活に必要になります。
口腔内が不衛生ですと、誤嚥性肺炎になることもあります。
歯ブラシがなければハンカチで拭くなども有効です。洗口液があれば水の節約もできます。
また、常備薬がある方はお薬手帳を必ず持つようにしてください。
お薬手帳があれば、最悪の場合医者の診察を受けずにお薬をだしてもらえます。
お薬手帳がなければたとえ病状が明らかでも処方する事ができません。
寝る時はスリッパを用意
これは私自身の西方沖地震での体験から推奨します。
もし室内で被災した場合、倒れた物や割れた食器で移動が困難になる場合があります。
できれば丈夫な靴がいいのですが、普段から置いておくのは難しいです。
最低でも底がゴムの硬いスリッパがあれば室内を歩くくらいはできます。
伝える手段を覚えておく
まず被災直後の電話(LINE電話含む)はNGです。救急通報などに影響が出ます。
被災用の伝言ダイヤル
(NTTは171番、スマホ・ケータイはキャリアごとに違いますので要確認)を利用しましょう。
通信手段が使えない場合は扉に「○○の避難所に行きます」などと書き置きします。
小さなお子さんがいる方は子供に「名前・住所・血液型」がわかる物を持たせましょう。
名前住所に抵抗がある場合は血液型だけでも結構です。
万が一の怪我で輸血が必要な場合、この情報が役立ちます。
もし被災したら
安全を確保する
机の下に避難する。というのは丈夫な机に限ります。
中にはその下敷きになって動けなくなったという例もあります。
まずは倒れてくるものがない場所に避難しましょう。
トイレなどは(扉近くに棚がなければ)意外と安全です。
火の元は揺れが収まるまで近づかないように。
無理に消そうとするとやけどを負う可能性があります。
ガス漏れした場合は換気扇は使わないように。ファンの摩擦で発火する可能性があります。
外に避難する際は顔見知り同士で固まって動いてください。
特に女性はひとりで出歩くことはなさらないように。火事場泥棒というものがおりますので。
物資を確保する
水や電気は震災後数時間してから止まる場合が多いです。
水は出るうちにお風呂の浴槽にためます。生活用水を確保するためです。
充電できる機械はすぐに充電します。スマホ・ケータイは下記の方法で節電を心がけてください。
・明るさ自動調整をOFFにし、暗めに設定する
・Wi-FiやBluetoothをOFFにする
・位置情報通知機能を停止させる
・不要なアプリは停止させる
・使わない間は機内モードに設定
・安否確認は最低限に(メール受信だけでも充電は減ります)
缶詰などすぐに食べられる食べ物と飲料水はできれば集めておきます。
ろうそくなどの照明がない場合、
ツナ缶に穴をあけてティッシュのこよりを入れ火をつけることで簡易ろうそくになります。
正しい情報を入手する
現代はSNSが普及し情報過多ともいえます。
NHKの防災アカウント(@nhk_seikatsu)やFacebook(https://www.facebook.com/nhknewsweb)
をフォローしておきましょう。
ただし先にも書いたようにスマホやケータイは充電がなくなればそれまでです。
テレビやラジオなどと状況に応じて使い分けましょう。
救助や安否確認にSNSを利用する場合
電話が通じない場合頼れるのはSNSになります。
Twitterの場合は専用のハッシュタグを使用する事でいち早く救助要請を出すことができます。
地震被災時用ハッシュタグ
#anpi:安否確認用
#hinan:避難所や避難警告情報
#helpme:救助要請
#jishin:地震全般情報
ただしこれは他に連絡手段がない場合の最終手段です。
電話での要請が一番ですので、補助的な役割として覚えておきましょう。
これでまとめは終わりです。
大事なのは「パニックにならないこと」です。
そのためにも普段から被災した際の集合場所や連絡手段は家族間で行っておきたいところです。
私自身も知らないことがあったので改めて勉強になりました。
最後に、被災で亡くなられた方へ。ご冥福をお祈りしております。
また被災に合われた方も、一日でも早く日常が戻りますよう願うばかりです。